コーヒー哲学
2020年7月12日

連日、大雨が続いている長崎出島ワーフ

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

週末も、こんなに雨が降るとどこにも行きたくありませんね・・・

そんな時は、ご家庭でコーヒーライフを楽しむのもいいかもしれませんね。

仕事柄、毎日お客様とコーヒーのお話をさせていただきますが、コーヒーの抽出方法は本当に様々です。

粗挽きにしてたっぷりの粉で抽出をしたり・・・

時間をかけてゆっくりコーヒーを抽出したり・・・

 

 

コーヒーの好みはそれぞれですが、大事なのはコーヒーが持っているポテンシャルを100%抽出することだと私は考えます。

 

 

っということで今日は真面目にコーヒーの抽出のお話です。

 

コーヒーの味は、コーヒー豆・粉量・メッシュ(粉の挽き目)・抽出温度・抽出方法・抽出時間によって変化してきます。

 

私たちバリスタは、毎日変化するコーヒー豆に対して、どういう風にアプローチしていくかを毎回コーヒーと会話しています。

1つのコーヒー豆で焙煎した日から液体(コーヒー)となるまでに、どのようにアプローチをしていくかを考えるだけで何通りのことを考えているか・・・

コーヒー好きにはたまらない時間です。

 

基本のコーヒーレシピは

粉量10gに対して150ccのお湯を注いで行きます。

抽出開始から終了までは約1分40秒・・・

蒸らしに約20gのお湯をかけて、コーヒー豆が膨らむのをじっと見ながら全体的にコーヒー豆がお湯を含み、膨らみきったなと思ったら抽出を開始します。

抽出も1回で抽出する方もいらっしゃれば、3回に分けて抽出される方もいらっしゃいます。

 

イメージしてみてください。

 

蒸らしが完了したコーヒー豆はお湯を含み、コーヒー豆(粉)の中の成分をいつでも出せる状態です。

 

コーヒー粉が粗挽きだと、1分40秒で以内で抽出が終わり、薄いコーヒーとなるかもしれません。

反対に、コーヒー粉が細挽きだと1分40秒以上かかり、濃いコーヒーが出来上がるかもしれません。

っということは、粗挽きだと粉量を少し増やすことも考えられ

細挽きだと・・・・ っということもありえます。

 

これに対し、お湯の温度はどうでしょう・・・

お湯の温度が高いほど、成分や雑味が出やすい傾向となりやすいので挽き目やコーヒー豆に合わせるのが良いと思います。

 

そして、何より考えなければいけないことは「コーヒーの持っているガス」です。

焙煎した直後からコーヒーはガスを放出させます。

この時期だと、約2〜3週間でコーヒーの「ガス」が抜け、「酸素」に触れる場所が多くなります。

つまり、「酸化」が始まります。

「コーヒーは鮮度が1番!」と言いますが、新鮮なコーヒー豆はこの「ガス」多すぎでコーヒー粉の仲間でお湯を浸透させることが難しく

3週間以上たったコーヒー豆は膨らまず、ドリップしていると沈んだままの抽出となるわけです。

 

そうなると・・・今度は、コーヒー粉のメッシュ(挽き目)を調整したり、量を調整したりとなります。

 

 

・・・・・・っということは???

 

そうなんです!

 

コーヒーの抽出はコーヒー豆の状態によって大きく左右されます。

 

 

「コーヒー哲学!」

 

コーヒーは無限の可能性を秘めています。

 

 

ご家庭でドリップしながら、是非「会話」してみてくださいね。

 

 

 

 

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